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外洋特別規定の基本

外洋特別規定とは

外洋特別規定の概要

  • 目的

    外洋レースを行う際の、最低限の設備と訓練の基準である。

    最低限の設備を共通化することにより、ある程度の安全を確保しつつレースを公平に行うためにある。
    (外洋特別規定1.01 参照)

  • 責任

    艇と乗員の安全確保の責任は各々の艇(艇の責任者)にある。

    目的にあるように外洋特別規定は最低基準であって、安全を担保する物ではない。(外洋特別規定1.02 参照)

  • 適用

    規定に従っているかどうかの確認する権利はレース主催者にある。

    ・レース参加するに当たり、規定に適合させる責任は各艇にある。
    ・参加艇が規定に従っているかどうかを確認する権利は、レース主催者にある。(外洋特別規定2.02 参照)
    ・確認方法には、申告書などを用いた自己申告やレース主催者による実艇検査などがある。
    ・ナショナルオーソリティは個々の艇に認可を与えたり、個々の艇の合否を判断しない。


JSAF 外洋特別規定の成り立ち

  • JSAF 外洋特別規定の原型

    ISAF が定めるOffshore Special Regulations が基本。

    国際セーリング連盟(ISAF)が定めるOffshore Special Regulations の邦訳がJSAF 外洋特別規定である。
    ただし、以下の2 点に当てはまる項目に関して日本独自の特記事項として変更している。
    a. 日本国内法に適合しない項目。
    b. 日本国内において極めて入手、対応困難な項目。

  • 適用期間

    4月1日~翌々年3月31日まで。2年毎に改訂(西暦偶数年に新発行)。

    ISAF-OSR は、1 月1 日~翌年12 月31 日までの2 年間が適用期間。
    JSAF 外洋特別規定は、ISAF-OSR の3 ヶ月遅れで運用。

  • 採用カテゴリー

    モノハル カテゴリー3、4、5、6 のみ。

    ISAF-OSR は、モノハルとマルチハルの2 種、カテゴリー0~6 までの7 段階。
    JSAF 外洋特別規定2010-2011 は、モノハル1 種、カテゴリー3~6 までの4 段階。


JSAF 外洋特別規定適用のレースに参加する

参加予定のレースの公示に、JSAF 外洋特別規定が適用されていた場合、下記のステップ1~5にてレースの参加が可能です。

  • STEP-1

    JSAF 外洋特別規定の本文を入手する。

    ・規定本文は、JSAF 外洋安全委員会ホームページから入手可能です。http://www.jsaf-anzen.jp/
    ・レース公示記載の適用カテゴリーの規定本文をダウンロードください。
    ・規定本文以外に訂正公示なども併せてご確認ください。

  • STEP-2

    JSAF 外洋特別規定の本文を理解して、規定に適合させる。

    ・規定本文内の不明点は、所属団体の外洋安全委員会担当者にご質問ください。
    ・JSAF 外洋安全委員会ホームページにおいては、よくある質問をQ&A コーナーに追加していきます。

  • STEP-3

    外洋特別規定申告書を入手する。

    ・申告書にはJSAF 外洋安全委員会が用意する<標準タイプ>と、レース主催者が用意する各々レースの専用申告書があります。どの申告書の提出が必要かはレース公示で確認ください。
    ・<標準タイプ>はJSAF 外洋安全委員会ホームページから入手可能です。http://www.jsaf-anzen.jp/
    ・レース専用申告書はレース主催者から入手ください。

  • STEP-4

    外洋特別規定申告書に記入してレース主催者に提出する。

    ・申告書の記載項目は規定の一部のみです。申告書項目だけではなく、規定全てに適合させなければなりません。
    ・申告書の記載内容に問題がある場合は、レース主催者から質問を受けることがあります。

  • STEP-5

    インスペクション(実艇確認)を受ける場合があります。

    レース主催者は、参加者が規定に従っているか随時検査する権利があります。


[PDF] 外洋特別規定の基本